ローラ」(Lola)は、キンクスが1970年に発表した楽曲。グループの代表作の一つ。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2021年版)では386位にランクされている。

概要

作詞作曲はレイ・デイヴィス。デイヴィスはキンクスのマネージャーのロバート・ワースから聞いた話を元に曲を書いたと述べている。ワースはパリの自分の部屋でトランスジェンダーの人物(見た目は女性)と朝まで踊り明かしたときのことをデイヴィスに伝えた。

デイヴィス 「無精髭は見なかったか?」
ワース 「見たよ。でもしこたま酔っ払ってたからさ。たいして気にならなかったと思う」

ただしグループのドラマーのミック・エイヴォリーは別の説を唱えている。彼はおっかけの一人に誘われ、ドラァグクイーンのショーやトランスセクシャルのクラブに入り浸っていた。やがてデイヴィスも誘われ、店で曲の着想を得た彼はエイヴォリーが酒を飲んでいる間、詞を書いていたという。

レコーディングは1970年4月に始まり5月まで続いた。5月、オーディションでメンバーに加入したばかりのキーボード・プレーヤーのジョン・ゴズリングがピアノをピアノを弾き、それに伴ってボーカルも録音された。ゴズリングはグループ加入後、最初のレコーディングとなった。

翌月、順調にシングルとして発表される予定だったが、歌詞に含まれる「コカコーラ」がプロダクトプレイスメントを禁止するBBCの規定に抵触することが判明。グループはアメリカのツアー中であったが、6月3日、デイヴィスは「コカコーラ」を「チェリーコーラ」に差し替えるだけのためにニューヨークから6000マイル離れたロンドンに戻り、スタジオに入った。

シングルは6月12日、本国で発表された。B面はアルバム『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』のアウトテイクの「Berkeley Mews」であった。なお米国盤のB面は「Mindless Child of Motherhood」が使われた。

同年11月27日発売の8枚目のアルバム『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦』に収録。アルバムには「コカコーラ」と歌われるバージョンが収録された。

各国のチャートは以下のとおり。イギリス2位、アメリカ9位、カナダ2位、オーストラリア6位、ニュージーランド1位、アイルランド1位、西ドイツ2位、オランダ1位、ベルギー3位、オーストリア2位、スイス4位、南アフリカ1位。

別バージョン

  • シングル・バージョンは、『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦』のリマスター盤(1998年、2004年)にボーナストラックとして収録された。
  • ライブ・バージョンは、アルバム『この世はすべてショー・ビジネス』(1972年)、1980年7月発表のシングル、ライブ・アルバム『トゥ・ザ・ボーン』(1994年)の米国盤などこれまでに3種類のバージョンがある。
  • 1971年にサウンドトラック・アルバムとして発売された『パーシー』にインストゥルメンタル・バージョンが収録されている。
  • 2014年に発売された2枚組のレガシー・エディションにオルタネイト・バージョンが収録された。

演奏者

  • レイ・デイヴィス - ボーカル、アコースティック・ギター、ドブロ・ギター
  • デイヴ・デイヴィス - エレクトリック・ギター、バッキング・ボーカル
  • ジョン・ダルトン - ベース
  • ミック・エイヴォリー - ドラムス
  • ジョン・ゴズリング - ピアノ
  • ケン・ジョーンズ - マラカス

脚注


ローラの歌が上手いのは口パクだからで生歌はNG!?インスタの料理はまるで芸術作品!? Pop Bang

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ボード「ローラ」のピン