日本女子ソフトボールリーグ(英: Japan Softball League)は、日本ソフトボール協会が主催するソフトボールのリーグ戦である。略称は日本リーグまたはJSL。2021年までは国内における最上位リーグであった。
歴史
1968年に日本リーグの第1回大会が開催された。初年度はトヨタ自工、倉敷紡績安城、ニチボー垂井、塩野義製薬、東芝姫路、広島紡績の6チームが参加し、愛知県豊田市、大阪府八尾市、兵庫県姫路市の3会場で行われた。
2022年に新たなトップリーグとしてJDリーグが創設されたことに伴い、従来リーグは事実上の下位リーグとして存続することになった。従って、最上位リーグとしての日本リーグは、2021年の第54回大会が最後となった。
- 1960年 - 日本リーグの前身である「第1回全日本女子実業団ソフトボール大会」が開催。
- 1968年 - 日本リーグ創設。
- 1972年 - 2部リーグの前身である日本女子Bリーグ開始。
- 1973年 - Bリーグが日本実業団女子リーグに改称。
- 1983年 - 日本実業団女子リーグが2部リーグに改称。
- 1992年 - 6節制に変更。
- 1994年 - 参加チーム数が8から12に拡大し決勝トーナメント方式(ページシステム)採用。
- 2006年 - 日本女子ソフトボールリーグ機構発足。3部制から2部制に変更。
- 2010年 - 2部が2カンファレンス制に変更。
- 2020年 - 3部制に再変更。一般社団法人化。
- 2022年 - 新たなトップリーグとして、1部12チームと2部4チームの16チームによるJDリーグが創設。残る2部4チームと3部6チームに、新規加盟2チームを加えた12チームによる新生・日本女子ソフトボールリーグが開始。12チームをプラチナセクションとサファイアセクションに振り分け、各セクション6チームで構成。
対戦方式(JDリーグ創設以前)
1部リーグ
リーグ戦
- 1999年より12チーム2回総当りの予選リーグの後、上位4チームが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントの勝者がリーグ優勝チームとなる。
- 1981年までは日本女子リーグ、日本実業団女子リーグともに6から8チーム、1982年は日本女子リーグのみで11チームで開催された。
- 1983年から1985年までは6チーム、1986年から1993年までは8チームで開催された。
- 1994年から1998年までは6チームずつのグループに分けて開催。グループは1994年はAグループ・Bグループ、1995年から1998年まではドリームセクション・フューチャーセクションと呼ばれた。同セクション内は2回総当たり、別セクションとは1試合の合計16試合で全12チームのリーグ順位を決定し、上位4チームが決勝トーナメントに進出する方式だった。
決勝トーナメント
ページシステム式トーナメントを採用。まずリーグ戦の1位対2位(A)、3位対4位(B=4位決定戦)で準決勝を行い、Aの勝者は自動的に決勝進出、Bの敗者は自動的に4位。Aの敗者とBの勝者により2日目に準決勝C(3位決定戦)を行い、敗者は自動的に3位。Cの勝者がAの勝者が優勝を争う。
- 1 勝者が自動的に決勝進出。敗者は準決勝Cに回る
- 2 勝者が準決勝Cに進出。敗者はこの時点で4位確定
- 3 勝者が決勝進出。敗者はこの時点で3位確定
- 4 この試合の結果により1・2位確定
2部リーグ
リーグ戦
2010年から2019年まではアドバンスセクション(AS)とホープセクション(HS)の2カンファレンス制で開催された。
1節3試合制で4節まで各カンファレンスで10試合を行い、各カンファレンスごとの順位を決定。5節で順位決定戦を行い総合順位を決定。(2015年の場合)
順位決定プレーオフ
各セクションの順位をもとに5節で最終順位決定戦を行う。(2015年の場合)
- 第一試合
AS1位×HS1位 A
AS2位×HS2位 B
AS3位×HS3位 C
AS4位×HS4位 D
AS5位×HS5位 E
AS6位×HS6位 F
AS7位×HS7位 G
この時点でAの勝者は2部リーグ優勝、Gの敗者は最下位決定。
- 第二試合
Aの敗者×Bの勝者(2・3位決定戦)
Bの敗者×Cの勝者(4・5位決定戦)
Cの敗者×Dの勝者(6・7位決定戦)
Dの敗者×Eの勝者(8・9位決定戦)
Eの敗者×Fの勝者(10・11位決定戦)
Fの敗者×Gの勝者(12・13位決定戦)
勝者が上位順位となる。
リーグ入替
1部12位と2部1位は自動入れ替え。1部11位と2部2位は3戦2勝制による入替戦を行い、勝者が次年度の上位リーグに参戦。
対戦方式(JDリーグ創設以降)
2021年(JDリーグ創設以前の旧・日本リーグの最終シーズン)の2部・3部リーグに参加した10チームの成績を基に、さらに新規参加2チームを加えた12チームを6チームずつ2組に振り分け、それぞれ「プラチナセクション」、「サファイアセクション」と命名。
試合は各セクション内の2回総当たり(ホーム・アンド・アウェーに準じる)の10試合+交流戦3試合(対戦カード・チームはセクションごとのレギュラーシーズン第2節までの成績を参考に決定)の13試合で順位を決定する。
その後、「順位決定戦」として、13試合終了時の各組1・2位を「Aブロック(1-4位決定戦)」、3・4位を「Bブロック(5-8位決定戦)」、5・6位を「Cブロック(9-12位決定戦)」に振り分け、各ブロックで4チームによる1回総当たり3試合の順位決定予備リーグ戦を行ったのち、さらに各ブロックで「1位対2位」、「3位対4位」の最終順位決定戦を行い、最終順位を決定する。Aブロックの「1位対2位」の対戦が優勝決定戦に相当する。
競技規則は「2022年度オフィシャルソフトボールルール」を準用する。JDリーグが採用する予定の特別ルールは適用せず、完全決着方式となる。
参加チーム(2022年)
主な過去の参加チーム
春季・秋季リーグ時代
- 東芝姫路
日本女子リーグ・日本実業団女子リーグ時代
- 興和紡
- ヒロボー(旧・広島紡織)
- 大和紡福井
日本女子リーグ時代
- ユニチカ垂井
- 松下電工
- 髙島屋大阪店
- 倉敷紡績安城
- 日本電気山梨
- 日通工
- 日立工機
- 東芝ライテック
- 東邦銀行
- YKK四国
- スルガ銀行
- 日立マクセル
- 島根三洋電機
- 大鵬薬品
- 日本ウェルネススポーツ大学
JDリーグに移行したチーム
歴代優勝チーム
春季・秋季リーグ時代
日本女子リーグ・日本実業団女子リーグ時代
日本女子リーグ(決勝トーナメント導入以前)
日本女子リーグ(決勝トーナメント導入以降)
日本女子リーグ(JDリーグ創設以降)
チーム別優勝回数
日本女子リーグ(JDリーグ創設以前)
日本リーグが創設された1968年から、JDリーグ創設前の最終シーズンとなった2021年までの各チームの優勝回数。
- 準優勝は、決勝トーナメント方式が導入された1994年以降のみ記載
- 1968年、1969年、1971年は春季リーグ・秋季リーグが開催
チーム別通算成績
日本女子リーグ(決勝トーナメント導入以降)
決勝トーナメント方式が導入された1994年から、JDリーグ創設前の最終シーズンとなった2021年までの、1部リーグの通算成績。
- 決勝トーナメントや、下位リーグとの入替戦の成績はカウントしていない
歴代記録
日本リーグ1部(1983-2021年)の通算記録・シーズン記録。
防御率トップ20
- 投球回数100回以上
テレビ中継
- GAORAで不定期に放送。(予選リーグで、特にトヨタ自動車グループ系列のチームが出場する愛知県で行われる大会を東海デジタルネットワークセンター加盟のケーブルテレビ局が製作したものを録画放送(同センター加盟局にはこれとは別にコミュニティーチャンネルでの生放送も)する。その他に2009年西武ドームで行われた開幕節と、毎年の決勝トーナメントの全試合をGAORA自主制作で放映する)
- 決勝トーナメントに限り関西テレビ放送でも録画中継される。
- 2015年はBS11でビックカメラ高崎が出場する試合が不定期で録画中継された。
- 4月19日(日):トヨタ自動車 VS ビックカメラ高崎(開幕戦)
- 9月12日(土):ビックカメラ高崎 VS ペヤング
- 9月13日(日):太陽誘電 VS ビックカメラ高崎
- 10月31日(土):決勝トーナメント リーグ1位・2位戦 トヨタ自動車 VS ビックカメラ高崎
- 11月1日(日):決勝トーナメント 決勝戦 トヨタ自動車 VS ビックカメラ高崎
脚注
注釈
出典
関連項目
- 日本ソフトボール協会
- 日本女子ソフトボールリーグ機構
- 全日本総合女子ソフトボール選手権大会
- 国民スポーツ大会ソフトボール競技
- 日本男子ソフトボールリーグ
- JDリーグ
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 日本女子ソフトボールリーグ (@jsl_women) - X(旧Twitter)
- 日本ソフトボール協会
- 日本ソフトボール協会 Japan Softball Association (japansoftball) - Facebook




