ヴァイ文字(ヴぁいもじ、英語: Vai)は、Unicodeの125個目のブロック。
解説
西アフリカに位置する国、リベリアで話されるニジェール・コンゴ語族マンデ語派のヴァイ語を表記するため、Poro Societyと呼ばれる秘密結社に所属していたMɔmɔlu Duwalu Bukɛlɛによって1833年~1815年に開発されたヴァイ文字を収録している。
ヴァイ文字は平仮名などと同様に子音と母音で構成された音節を1つの文字とする音節文字に分類される。書字方向は左から右への横書き(左横書き)であり、分かち書きはしない。
アラビア文字やタイ文字などと同様に、固有の数字(ヴァイ数字)を持つが、現在は使われていない。
Unicodeのバージョン5.1において初めて追加された。
収録文字
小分類
このブロックの小分類は「-eeを持つ音節」(Syllables in -ee)、「-iを持つ音節」(Syllables in -i)、「-aを持つ音節」(Syllables in -a)、「-ooを持つ音節」(Syllables in -oo)、「-uを持つ音節」(Syllables in -u)、「-oを持つ音節」(Syllables in -o)、「-eを持つ音節」(Syllables in -e)、「音節末」(Syllable finals)、「約物」(Punctuation)、「歴史的な音節」(Historic syllables)、「表語文字」(Logograms)、「数字」(Digits)、の12個となっている。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。
-eeを持つ音節(Syllables in -ee)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-ee([e])を持つ音節文字が収録されている。
-iを持つ音節(Syllables in -i)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-i([i])を持つ音節文字が収録されている。
-aを持つ音節(Syllables in -a)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-a([a])を持つ音節文字が収録されている。
-ooを持つ音節(Syllables in -oo)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-oo([o])を持つ音節文字が収録されている。
-uを持つ音節(Syllables in -u)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-u([u])を持つ音節文字が収録されている。
-oを持つ音節(Syllables in -o)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-o([ɔ])を持つ音節文字が収録されている。
-eを持つ音節(Syllables in -e)
この小分類にはヴァイ文字のうち、母音-e([ɛ])を持つ音節文字が収録されている。
音節末(Syllable finals)
この小分類にはヴァイ文字のうち、音節末について末子音や母音を長母音として読むことを表すための文字が収録されている。
約物(Punctuation)
この小分類にはヴァイ文字のうち、句読点などの約物類が収録されている。
歴史的な音節(Historic syllables)
この小分類にはヴァイ文字のうち、歴史的な字形の異体字が収録されている。
表語文字(Logograms)
この小分類にはヴァイ文字のうち、1文字で発音だけでなく意味も表すための表語文字が収録されている。
数字(Digits)
この小分類にはヴァイ文字のうち、ヴァイ文字固有の数字が収録されている。
現在は使われていない。
文字コード
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
出典
関連項目
- ヴァイ文字




